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なぜ?CADオペレーターはやめとけ言われる不思議な話

CADオペレーターの仕事はつらいのか、というと実情を知る僕から言うと楽ではない仕事と言えるでしょう。

僕はプラント建設会社の設計士をしていました。設計士といっても若手の時はCADオペレーターしかやらせてもらえなかったので実態をよく理解しています。

今回は、そんなCADオペレーターの「きつい」「つらい」仕事の実態と、そんな仕事を気楽に働く方法を解説していきます。ぜひ、参考にしてください。

まずはCADオペレーターの好条件の求人を見てみませんか?

CADオペレーターはエンジニア業務に近い専門職であるため、時給が高い求人が多いんです。 CADオペレーターの求人は、以下のサイトで他より多く扱っているのでおすすめ。

しかし、「高時給」「時短勤務」「リモートワーク」そういった条件の良い求人は一般的には公開されておらず、無料登録しないと見れない「非公開求人」となっているので注意。

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CADオペレーターって凄いんだ!って思うと思いますよ。

CADオペレーターはやとめけ・しんどい理由

CADオペレーターの仕事ってつらいの?これは誰しもが思う疑問ですよね。

そんなCADオペレーターがきついと思われる点を上げていたら、たくさん出てきました(笑)

  1. 毎日PCを見続ける
  2. 長時間のマウス作業
  3. 同じ姿勢で居続ける
  4. 納期に追われる
  5. 設計士の横をささっと帰る
  6. 過去と同じミスを指摘される
  7. チェックする人が変わり、図面の書き方が変わる
  8. 専門知識の勉強期間
  9. 思っていた業務内容と違う
  10. 設計士と現場スタッフとの板挟み的な人間関係に嫌気がさす
  11. 単純作業でつまらない
  12. 人手不足で残業過多

経験したことのある方にすれば、あるあるだと思います。順に解説します。

毎日PCを見続ける

CADオペレーターの仕事は、長時間明るいパソコンの画面を見続けるので肩こりや目を酷使します。

目はブルーライトにより疲労し、それが蓄積してドライアイ、最悪の場合、視力低下になることも。そのため日常的なケアが必要なんです。

具体的には、ブルーライトカットメガネをかけたり、目薬をさしたり対策をする必要があります。対策方法は以下の記事で解説しました。

CAD作業の疲れ目対策におすすめなケアと商品を紹介!

長時間のマウス作業

長時間のマウス作業により、手首を痛めてしまう人も少なからずいます。最悪の場合、腱鞘炎になり手が震えてしまうことも。

そんな時は、使いやすいマウスを選び、手の負担を極力下げるべきです。マウスパッドも手首がリラックスできるものや、マウスがスムーズに動く素材のものを選びましょう。

そういった商品を選ぶことにより、負担が軽減され日々の作業でストレスを抱えることが少なくなります。CADにおすすめマウスは以下の記事で解説しました。

CADマウスおすすめ商品ベスト3!設計士が実際に使ってたものを紹介

同じ姿勢で居続ける

最後に、同じ姿勢で居続けることもきつい・つらいかも原因となります。

同じ姿勢でずっと画面を見ているので肩こりやストレートネック、腰に疲労が溜まっていきます。

基本的に座ったままのデスクワークとなるので、定期的な体を動かして血流を上手く流しましょう

夜はお風呂に浸かってゆっくりしたり、休みの日には適度な運動をすることも効果的です。

納期に追われる

最も大変なのは間違いなく納期に追われる、ということでしょう。CADオペーレーターなら図面の納期は原酒で守らなくてはいけません。

もし守らなければ、その後の工程に関わるスタッフや上司、お客さんにも迷惑がかかってしまいます。

これにより、「なんとしてでも間に合わせなくては」と思い、キャパオーバーの仕事でも残業不可避で取り組んでしまうんです。

設計士の横をささっと帰る

設計士の横をささっと帰る。これも実はきついことなんです。

完成した図面を提出することで仕事を終えるCADオペレーター。その後は、設計士にできた図面を渡し、チェックを受けます。

締め切り近くなると、終業時間のギリギリに仕事が終わったり、残業時に図面が完成したりするんです。必然的に設計士の人に仕事を残して帰ることになるので、設計士よりも仕事を終える時間が早くなります。

そのため、設計士が作業している横を「スタスタ~」と帰ることに。「お、お疲れさまでした〜」と言うのが申し訳なくなってくるんです。

納期がギリギリで、仕事が遅れてたりすると尚更帰りづらくなります。

過去と同じミスを指摘される

過去と同じミスを指摘される。自分のミスですが繰り返してしまうと辛くなります。

完成した図面は、自分で図面チェックしてから設計士に完璧な状態で提出します。

しかし、人間なのでミスをしてしまうことも。それも、過去と同じミスをしてしまい、「前に言ったことは聞いて無かったの?」と問い詰められることがあります。

自分が悪い事は重々承知ですが、一度言われた失敗を繰り返してしまうとショックも大きいです。

チェックする人が変わり、図面の書き方が変わる

図面をチェックする人によって、書き方が大きく変わり、時には仕事のやり方が変わることも。

図面には、これが正しいという正解はありません。人には人それぞれの書き方があり、千差万別です。社内規定でえ定めれている様式さえ守れば、特に決まり事はないのです。

しかし、チェックする人が変わると、今まで守ってきたルールが破壊されます。

例えば、「図面の余白を残す人が好きじゃない人」に当たると、びっしり部品をしきつめて書く必要があります。他には、「尺度はどんな図面も30分の1しか使わない」という人もいますし、様々です。

そのため、チェックする人が気持ちいと思う図面の描き方をしないといけません。

専門知識の勉強期間

CADオペレーターは、CADの操作だけを身に着けなければいけない訳ではありません。その働く業界に応じた専門用語や専門知識も覚え得ていかなくてはならないのです。

例えば、建築分野だと全くこの業界をしらない人にとては、施工図や意匠図、梁伏図、心線図など聞き慣れない言葉が多いハズです。

まっすー

僕が働いていたプラント業界だと、P&ID、スプール図、アイソメ図、配管図といった特徴的な図面があります。

組立図や部品図は分かっても、その他の図の描き方や特徴を覚えるのには、時間がかかります。

設計士の指示をきちんと理解し、尚且図面に起こせるようになるには、それなりの知識の習得と努力が必要なので、途中で挫折する人も多いんです。

思っていた業務内容と違う

CADオペレーターの仕事をすると思っていたら、書類整理と図面コピーばっかりだった。こういったケースはよくあります。

特に図面を刷ってファイリングして完成図書を作成するケースは、工事が終わり最終段階で残されている割と膨大な仕事です。

そこにCADオペレーターさんが借りだされ、ひたすら図面のコピーと図面折り(A3~A1まで)をひたすら夕方までやることもあるんです。

面接時の就職してからの業務内容が異なることは、何もCADオペレーターだけに限ったことではありません。

それは、配属先の部署の女子が面接に同席していなくて、その時求めている業務についての説明不足が原因です。

そのため、採用後の業務内容や現場の状況を把握するためにも、面接時には、詳細な説明を担当上司から受けることが大切です。

設計士と現場スタッフとの板挟み的な人間関係に嫌気がさす

CADオペレーターの立ち位置として、設計者と現場スタッフの中間ポジションになるケースもあるため、人間関係に嫌気がさす人もいます。

CADオペレーターは、設計士から支持されたとおりに正確に図面を描き、上司のチェックを受けたとしても、不備や間違った図面を書いてしまうことがあります。

まっすー

図面の製図者は、名前を記載する箇所がどの図面にもあるので、簡単に分かってしまいます。

現場から出てきた間違いは、設計士が対応するのが基本ですが、時には現場スタッフが設計事務所に来てCADオペレーターに言いに来ることがあります。

そこで、設計士と現場スタッフとの板挟み状態になり、ストレスを抱えてしまう人も。

単純作業でつまらない

CADオペレーターの仕事は、パソコンと向き合う単純作業と感じる人がいるかもしれません。

そういう風に感じる人にとっては「変化が無くつまらない。」と思われてもしかたないかもしれません。

しかし、CADオペレートする案件は同じ図面は一つとしてありません。使う技術は同じかもしれませんが、同じ寸法の材質の形状のものは無いので新しく新鮮です。

このように感じる人にとっては、「毎回違う図面を描くのでワクワク!」と思うことができます。当時の僕もそう思ってました!

人手不足で残業過多

CADオペレーターの仕事を求める企業は、人で不足な会社が多いです。

よって、求人サイトを見てもいつも掲載されています。よって人材が確保出来なければ、その分の業務量を残業でカバーしなくてはいけません。

残業が嫌な人には正直向いていないかもしれません。

CADオペレーターならでは!仕事の良い部分

CADオペレーターはつらい、大変なことも多々ありますが、一方でCADオペレーターならではののいい部分もあります。

  • 室内作業で快適
  • 機械もの・建設物が完成したときの達成感
  • さまざまな業種と関われる
  • 福利厚生が手厚い
  • 年収が高い

室内作業で快適

CADを扱う部屋は高性能パソコンが置いてあるオフィス。よって空調が効いているので快適に仕事ができます。

設計士のように夏の暑い時期にも現場に行ってスケッチ等しません。事務所でお菓子や飲み物を飲みながらお仕事しましょー。

夏でも冬でも快適に仕事ができるのは一番いいポイントですよね。

テレワークが認められている職場ではお家でもできちゃう仕事なので、これ以上ありませんよね。

機械もの・建設物が完成したときの達成感

自分が作成した図面が現場監督、職人さんの手に渡り、出来上がっていく様は達成感があります。

図面が完成してから、実際にものができるまで時間がかかりますが、あの時「描いた図面がようやくできたんだー」と思えるのも格別です。

大きいものならそこを通るたびに記憶が蘇ります笑

さまざまな業種と関われる

CADオペレーターと一言で言っても様々な業種のCADオペレーターがいます。

機械・建築関係だけでなく、土木やプラント、インテリア・デザインなど幅広いです。

携わると業種ごとに専門知識を勉強できるため、様々な業種のCADオペレーターを経験することでキャリアアップにも繋がります。

福利厚生が手厚い

CADオペレーターを抱える会社は福利厚生が手厚い会社が多いです。

CADオペレーターや設計のお仕事は一度同じ会社に頼むと段取りを理解しやすいため新規工事だけでなく、更新工事も再度依頼されやすくなります。

安定した受注を貰えるため経営が安定しやすいというのがあります。よって、福利厚生も手厚くなり社員にとって働きやすくなる企業努力もできるようになるんです。

年収が高い

エンジニアガイドパーソルクロステクノロジーで掲載されている求人を見て貰えたら分かるように、CADオペレーターの時給は高いです。

時給2,000円〜もざらで、多いところで時給3,000円を超えるところもあります。

時給が高いということは年収も高くなるということ。

「たくさん稼ぎたい!」という人には勿論嬉しいですし、「育児でフルタイムは厳しい」という人でも他の仕事をするよりも稼げるのでCADオペレーターは様々な人に選ばれています。

CADオペレーターの下積み期間の仕事内容

CADオペレーターは、何も最初から「はい!図面を書いてください!」と言われるわけではありません。(職場によって例外はありますが)

まずは、設計士やデザイナーの下に配属され、補助業務を行うことから始まります。いわゆるOJTですね。

デスクに座って図面を描くだけでなく、過去案件で同じような図面を引っ張り出してきて、描き方を真似したり、資料作成やデータ整理から、実際に図面を描くための順序やヒントを学びます。

まっすー

時には現場の工場に出向いて、実際の製品を生で見ることもあります。溶接の仕方やはめあいの方法など、「どういう指示を出せば、ちゃんと作業員の人は作ってくれるのか」を学ぶためでもあります。

将来的に設計士やデザイナーを目指す人にとては、こうした現場での体験から知識を見につけます。

CADオペレーターとして一人前になるには3年程度の下積み期間が必要との声もありますが、実際には半年もあれば十分通用する状態にはなると思います。

CADオペレーターの残業時間

CADオペレーターの気になるのは、残業時間ですよね。

結構どの求人を見ても、推定残業時間が書かれていて「残業はある」というのは分かりますが、実際にどのくらいあるのか。実際の生データを見ていきましょう。

業界別月間平均残業時間の推移
業界 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018
建築、土木、設備工事 75.1 82.2 63.8 60.1 54.4 48.4 42.1
住宅設備、建材、エクステリア 54.7 51.5 48.7 47.8 40.7 34.7 31.3
航空、鉄道、運輸、倉庫 32.6 32.0 34.3 30.4 27.9 26.7 24.4
自動車、自動車部品、輸送機器 29.5 33.5 34.1 31.8 30.2 29.9 28.0
重電、産業機器、プラント関連 39.3 42.4 39.3 39.2 37.1 33.3 31.9
機械関連 36.9 41.3 43.8 38.1 35.5 32.1 31.2
半導体、電子、精密機器 36.0 38.2 36.1 33.8 30.5 28.7 28.1

参考:Volkers

データを見ると、建築・土木・設備工事が相変わらず残業時間が多く、2013年は80時間オーバー。

それが2018年には約半分になり、大幅に減少し、労働環境づくりが見直された事が分かります。

中でも最も少ないのは、航空、鉄道、運輸、倉庫業界。それでも20時間以下という業界は現状「無い」というのがデータに現れています。

しかし、「パーソルクロステクノロジー」の求人を見てみると、

  • 残業なし
  • 残業少なめ(月10時間)
  • 残業(月10~20時間)
  • 残業(月10~20時間)繁忙期は30時間

このように残業なし!としている企業もあれば、繁忙期は最大でも30時間と、比較的多くない求人があるということが分かります。

なので、CADオペレーターという仕事は、よくある職業別残業時間のデータには現れない職種なので、こういったデータは気しないことが大切です。

CADオペレーターが気楽に働くには?その対処法

これまでの情報を踏まえて、ではCADオペレーターで気楽に働くにはどうすれば良いのか。その対処法を解説していきます。

時短勤務の職場を探す

CADオペレーターでは、多くの働き方を認めている企業があります。

「時短勤務で週2~」「6時間勤務」などなど。今やCADオペレーターの確保に企業も奮闘しているので、働き手を確保するためには条件を下げてでも採用してくれるんです。

そのため、面接時にはなるべく自分の希望の条件を提示しましょう。就職して、「徐々に慣れてから〜」なんて考えていると要注意。

周りに流されていると、そんな事言える雰囲気ではなくなってしまうので、注意してください。上司は慣れてきたからどんどん仕事振るね〜となります。

機械系・建築系とジャンルの適正を見極める

CADオペレーターには、様々なジャンルの業界で募集があります。

未経験の人が自分に適した業界を見極めるのは難しいですが、下調べをすることはできます。

少しの情報でもいいので、何かわからないことや不安なことは派遣会社や企業に聞いて、ヒアリングをしていきましょう。

お菓子・お茶などの休息を忘れない

CADオペレーターは、常にじっとしている仕事がメインですが、疲労は溜まります。

集中力が切れてミスを連発しないために、こまめに休憩を取るようにしましょう。

お菓子やお茶で脳に違う刺激を入れて、作業を再開するとリフレシュできますよ。

まとめ

今回は、CADオペレーターの辛いことと、その対処法について解説してきました。

辛い現場はどこにもあります。僕が実際に働いていたから分かりますが、CADオペレーターの仕事は慣れてしまえば難しくありません。女性も多く働いていますしね。

なので、「辛そうだから無理」とは言わず、検討している人は参考にぜひチャレンジしてみてください。

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