CAD界のスタンダードとなっているAutoCAD。
AutoCADの互換CADとして低価格で提供するZWCAD。今回はこちらの両者を比較し、どんな違いがあるのかを解説していきます。
どちらのCADを使おうか悩んでいる方の参考になれば幸いです。
AutoCADとZWCADの違い
インターフェイス
まずこちらがZWCADのインターフェイス。
以下のAutoCADのインターフェイスとほぼ同じ見た目をしています。AutoCADからの乗り換えでも使いやすいようにしているため、よく似ています。
操作性
操作性に関してもZWCADとAutoCADはほぼ同じです。
上部がZWCADで下部がAutoCAD。どちらともオフセットのコマンドを入力してみた様子です。
オフセットの選択項目である【通過点(T)】【消去(E)】【画僧(L)】のコマンドまで同じです。
機能
ZWCADには機能がフルで使えるPro版と廉価版のStd版の2つの展開。
AutoCADとの比較表を作成したので、参考にしてください。
機能 | ZWCAD Pro | ZWCAD Std | AutoCAD |
---|---|---|---|
DWG/DXF/DWT サポート、DGN読込み | ○ | ○ | ○ |
クラシックとリボンインターフェース | ○ | ○ | ○ |
64ビットOSサポート | ○ | ○ | ○ |
マルチプラットフォームサポート | ○ | ○ | ○ |
PDF書き出し | ○ | ○ | ○ |
テキストとマルチテキスト | ○ | ○ | ○ |
ハッチングとグラデーション | ○ | ○ | ○ |
表、表スタイル | ○ | ○ | ○ |
画層管理 | ○ | ○ | ○ |
ラスターイメージ | ○ | ○ | ○ |
ダイナミックブロック | ○ | ○ | ○ |
3Dモデリングと編集 | ○ | – | ○ |
レンダリング | ○ | – | ○ |
LISP | ○ | ○ | ○ |
VBA/.Net | ○ | – | ○ |
ZRX/ARX | ○ | – | ○ |
ネットワークライセンス管理ツール | ○ | ○ | ○ |
スマートボイズ、スマートマウス | ○ | ○ | – |
Google Earth | ○ | ○ | – |
DEG比較 | ○ | ○ | ○ |
拡張ツール | ○ | ○ | ○ |
扱えるデータ形式と互換性
ZWCADの場合
ZWCADで読み込めるファイル形式は以下になります。
.dwg、.dxf、.dwt
書き出し可能ファイルは以下になります。
.bmp、.wmf、.wmf、.svg、.dwf、.EPS、.SAT
AutoCADの場合
.dwg / .dwt / .dxf / .dws
以下のファイルも読み込むことが可能でして、読み込みが完了するとDWGに変換されます。
pdf / .3ds / .sat / CATIA V5 / CATIA V4 / IGES / Invertor / JT / STEP / SolidWorks / Parasolid
このようにAutoCADは、多くのデータ形式に対応しているため他CADとの互換性も十分にあります。
価格
ZWCADの場合
ZWCADは、2次元CADメインのStd版と3次元CADまで扱えるPro版があります。
- ZWCAD 2021 Std(スタンドアロン&ネットワークライセンス):88,000円(税別)
- ZWCAD 2021 Std(USBドングル認証):92,000円(税別)
- ZWCAD 2021 Pro(スタンドアロン&ネットワークライセンス):118,000円(税別)
- ZWCAD 2021 Pro(USBドングル認証):122,000円(税別)
こちらの有償ではありますが、年度が変わるとバージョンが行えるようになり最新のZWCADが使えるようになります。各料金は以下になります。
- ZWCAD 2021 Std(ソフトウェア認証):27,000円(税別)
- ZWCAD 2021 Pro(ソフトウェア認証):33,000円(税別)
AutoCADの場合
AutoCADの料金はサブスクリプション方式を採用。月・年・3年の期間単位で販売され、必要な期間分だけの支払いになったため、一度に高額なCADソフト代を支払わずに住むようになりました。
AutoCADの料金は以下の通り。(すべて税込)
- 1ヶ月:8,800円
- 1年:71,50円
- 3年:193,600円
AutoCADには、単品ソフトだけでなく業種別ソフトが付いたCADセットも販売されています。
これらの料金については以下の記事にて解説しています。合わせてご覧ください。
AutoCAD(Plus)の最新価格と安く買う方法!セットライセンスでまとめるとお得
まとめ
今回はZWCADとAutoCADの比較をしていきました。
常に最新版が使えるAutoCADと、買い切り版を購入後も最新版を扱う場合、更新をして維持し続けなければいけないZWCAD。
現在の業務に合わせて使い分けていただければと思います。