AutoCADは高いのか検証!同機能ソフト3種類と比較

AutoCADはサブスクリプションとなったことで、初期費用を抑えることが可能となりました。そこで、多くの企業にとっての疑問としてAutoCADって他のCADと比べて高いのか?ということだと思います。

今回は、そんなAutoCADを同機能を有するCADたちと比較しました。

価格だけでなく、機能面でも違いを解説しますので、ぜひ参考にしてください。

AutoCADは高いのか

AutoCADは高いのか。まずは、AutoCADのライセンス価格について見いく必要があります。

AutoCADの価格

現在のAutoCADの価格は以下になります。AUTODESK公式HPより参照

1ヶ月 1年間 3年間
27,500円 220,000円 594,000円

値段だけ見ると、1年間で20万を超えるのか、、と思ってしまうところですが、世界シェアを誇る2D・3DCAD。世界シェアのCADということで、動作の安定性や、

AutoCADには本ソフトだけでなく、様々なツールセットも含まれています。

以前までは、AutoCADを購入すると当然ながらAutoCADのみしか利用することができませんでしたが、今や9種のツールセットまで付いています。

含まれるツールセットはこちら、↓↓

AutoCAD Architecture AutoCAD Architectureは、8,000 以上のインテリジェントなオブジェクトとスタイルを利用できる業界専用のツールセット。建築設計とドキュメント作成をすばやく行えるので作業効率が上がります。

AutoCADの調査では、Architectureツールセットによって生産性が60%向上し、一般的な AutoCAD® の建築設計作業にかかる時間を大幅に短縮できたことがわかりました。

導入事例:Touloukian Touloukian Inc.

AutoCAD による都市再開発の推進

導入事例:SOUTHWESTERN BAPTIST THEOLOGICAL SEMINARY

歴史的建築物の修復で重要な役割を果たす AutoCAD

導入事例:BORGA

大規模な構造鋼を作成

AutoCAD Electrical AutoCAD Electricalは、電気制御システムを作成、修正、ドキュメント作成できます。

Electrical ツールセットによって生産性が 95%* 向上し、一般的な AutoCAD® の電気制御設計作業にかかる時間を大幅に短縮できたことがわかりました。

導入事例:MARTZ TECHNOLOGIES

導入事例:MARTINCSI

導入事例:CAN LINES ENGINEERING

AutoCAD Map 3D AutoCAD Map 3Dは、GIS トポロジを AutoCAD に組み込むことにより、計画、設計、データ管理に CAD データと GIS データを使用し、維持できます。
AutoCAD Mechanical AutoCAD Mechanicalは、700,000 点 を超えるインテリジェントな製造パーツやフィーチャに対応した、機械設計のための業界専用ツールセット。どのソフトよりもすばやく簡単に設計できます。

Mechanical ツールセットによって生産性が 55%* 向上し、一般的な AutoCAD® の機械設計作業にかかる時間を大幅に短縮することができます。

AutoCAD MEP AutoCAD MEPは、AutoCAD 環境で MEP ビルディング システムの作図、設計、ドキュメント作成を行える機能を行うことができます。
AutoCAD Plant 3D AutoCAD Plant 3Dは、P&ID の作成および 3D プラント設計モデルへの統合をサポートする機能が豊富。
AutoCAD Raster Design ラスター イメージから DWG™ オブジェクトへの変換をサポートするラスター/ベクトル変換ツールが追加されました。使い慣れた AutoCAD 環境で、スキャン図面を編集できます。
AutoCAD モバイル アプリ どこにいても AutoCAD のパワーを活用できます。
AutoCAD Web アプリ 任意のコンピュータから AutoCAD にアクセスできます。

このように、AutoCADは各業界に合わせて、設計がしやすくなるようなツールが用意されています。

企業担当者にすれば、これがあるのとないのでは大違い。あらかじめ作られているオブジェクトや作業短縮ツールが使えるので、今までの作業が短時間で終わってしまうんです。

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AutoCADと類似しているソフト

さて、これまで紹介してきたAutoCADの機能は、他の類似CADソフトと比べて高いといえるのでしょうか。

今回比較するのは、以下の3つのCAD。

  • Vectorworks
  • IJCAD
  • ARES

Vectorworks

Vectorworksは、AutoCADと同じ2D・3Dを扱うCAD。AutoCADとさほど変わらない知名度で、多くの企業で導入されています。

Vectorworksのソフトは、AutoCAD異なり「ソフト料金+年間のライセンス料金」の2つがかかってきます。もちろんソフト料金が発生するのは一度切りですが、初年度はそれに加えてライセンス料金が発生するので、初期費用は高額となります。

Vectorworksは、機能の異なる5種類のソフトに分かれます。

  • Vectorworks Fundamentals
  • Vectorworks Spotlight
  • Vectorworks Landmark
  • Vectorworks Architect
  • Vectorworks Designer

一番オーソドックスなものが 「Fundamentals」 。シリーズ最上位モデルが「Designer」上位になるにつれて機能が増えていきます。

以下は、Vectorworksの2020年価格となります。

Vectorworks Fundamentals

Vectorworks Fundamentals

  • 製品版:305,000円(税別)
  • スタンドアロン(初年度更新費用):76,000円 (税別)
  • スタンドアロン(次年度更新費用):68,000円 (税別)
  • ネットワーク版(初年度契約料金):76,000円 (税別)
  • ネットワーク版(次年度契約料金):62,000円 (税別)

通常、一つのパソコンにインストールする際はスタンドアロン版を選択しますが、複数のパソコンでの使用をするのならネットワーク版のほうが管理がしやすく、維持費用も安いので良いです。

ただし、ネットワーク版は2ライセンスからしか契約できないので、注意しましょう。

Vectorworks Spotlight

Vectorworks Spotlight

  • 製品版:416,000円(税別)
  • スタンドアロン(初年度更新費用):104,000円 (税別)
  • スタンドアロン(次年度更新費用):87,000円 (税別)
  • ネットワーク版(初年度契約料金):28,000円 (税別)
  • ネットワーク版(次年度契約料金):19,000円 (税別)

Spotlightは、2D・3D設計機能に加えて、ステージのライティングなどの舞台照明計画に適した機能をプラスした商品です。

Vectorworks Landmark

Vectorworks Landmark

  • 製品版:416,000円(税別)
  • スタンドアロン(初年度更新費用):104,000円 (税別)
  • スタンドアロン(次年度更新費用):87,000円 (税別)
  • ネットワーク版(初年度契約料金):28,000円 (税別)
  • ネットワーク版(次年度契約料金):19,000円 (税別)

Landmarkは、2D・3D設計機能に加えて、地形モデルや多彩な植栽、灌水設備計画等に対応するランドスケープデザイン機能、さらには豊富な造園向けのデータライブラリを搭載した都市計画/造園業界向け商品です。

Vectorworks Architect

Vectorworks Architect

  • 製品版:416,000円(税別)
  • スタンドアロン(初年度更新費用):104,000円 (税別)
  • スタンドアロン(次年度更新費用):87,000円 (税別)
  • ネットワーク版(初年度契約料金):28,000円 (税別)
  • ネットワーク版(次年度契約料金):19,000円 (税別)

Architectは、2D・3D設計機能に加えて、3Dビジュアライズ(テクスチャマッピング/レンダリング等)機能に加え、建築設計や内装、ディスプレイデザインに対応した先進的なBIM・インテリア設計支援機能、拡張機能、さらには豊富な建築向けのデータライブラリを搭載した建築/内装業界向け商品です。

Vectorworks Designer

Vectorworks Designer

  • 製品版:527,000円(税別)
  • スタンドアロン(初年度更新費用):132,000円 (税別)
  • スタンドアロン(次年度更新費用):106,000円 (税別)
  • ネットワーク版(初年度契約料金):56,000円 (税別)
  • ネットワーク版(次年度契約料金):38,000円 (税別)

Designerは、2D・3D機能に加えて、3Dビジュアライズ( テクスチャマッピング/レンダリング等 )機能に加え、専門分野別( 建築設計/ディスプレイデザイン、ランドスケープデザイン、ステージデザイン&スポットライトプランニング )の設計支援機能、拡張機能、さらには豊富なデータライブラリを搭載したVectorworks 2020シリーズ最上位の製品です。

IJCAD

続いて、IJCAD

こちらは、DWGに互換性のある低価格の2DCADです。

本来は、2D製図がメインのCADですが、パッケージには「PRO」版があり、こちらには簡単な3D製図をすることが可能となっています。

以下にIJCAD PROの3D機能をまとめました。

PRO版の3D機能
IJCAD PRO 3D座標系
表示スタイル
ソリッドデータの表示
ソリッド図形の作成/モデリング
螺旋(HELIX)図形対応
フラットショット

IJCAD PRO

  • スタンドアロン版:¥100,000(税抜)
  • USB版:¥120,000(税抜)
  • ネットワーク版:¥120,000(税抜)

ネットワーク版を使用する際は、ライセンスマネージャー・サブスクリプション(¥100,000(税抜)/年)を1サーバーごとに必要となるので注意してください。

ARES

ARESはIJCADと同様に格安のDWG互換ソフト。

3D機能は、「Commander」というソフトが対応しています。ARES Comander の3D機能を以下にまとめました。

機能 内容
ARES Commander JTools 各種ツール 三斜求積などの拡張機能
XtraTools 拡張ツール 業界標準CADに付属する拡張ツールに相当
3Dソリッド対応 簡易な3次元モデルの作成、 直方体・円柱・球・押し出し・ブーリアン演算
幾何拘束 / 寸法拘束 数値入力によって変形するパラメトリック図形を作成

ARES Commander

  • スタンドアロン版:82,000 円(税抜)
  • ネットワーク版:102,500 円(税抜)
  • スタンドアロン版(更新料):15,000 円(税抜)
  • ネットワーク版(更新料):18,750 円(税抜)

まとめ

テーマで機能が近しいCADをピックアップして比較してきました。

結論からいうと、業務の幅が広く何でも対応できるAutoCADは素晴らしいの一言。

様々な業種専用ツールもあり、多くのユーザーにヒットしますが2Dだけで良い!という人には、AutoCAD LTの方が価格が安く機能も十分備わっているため、いいのかもしれません。

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