建築パソコンを考える際、ボトルネックになるのがCADを快適に行えるのか。という点です。デザインや設計を行う上で、CADが快適に行えないことには始まりません。
まっすー
業務を難なく行えるためのスペックと、業務で実際にあったトラブルも合わせて解説していくので、ぜひ参考にしてください。
目次
建築パソコンのCADに必要なスペック
建築パソコンを考える上で、重要になってくるのは以下のパーツです。
- グラフィックボード
- CPU
- メモリ
- ストレージ
作業の快適性を重視するのであれば、まずはこちらのパーツから選んでいきましょう。
グラフィックボード
CADを扱う上で最重要パーツと言っても過言でないのが、グラフィックボードです。
なぜなら、CADはGPUで処理するアプリなので単純にグラフィックボードの性能が良いと、画面の表示速度が早いですし、より正確に綺麗にビジュアルを表現できます。
建築マップのテクスチャの表現の幅もグラフィックボードの良し悪しで決まってしまうほど、建築パソコンにおいては重視したいパーツなんです。3Dデータを扱う建築業界の方は尚更ですね。
ビジュアライズをメインに動作させる建築CADは、最低でもVRAMは4GBは欲しいところです。8GBあると尚安心です。
具体的なグラフィックボードでいうと、Quadro P1000 でVRAM 4GB、Quadro P2200で5GBがあるので最低こちらはキープしたいところ。
まっすー
Quadro RTXシリーズを選ぶと、3Dオブジェクト上のリアルな質感の表現(リアルタイムレイトレーシング)を素早くできます。
CPU
CPUは、コア数が多いものの方が処理時間を短縮できるので良いです。
8コア以上のものを選ぶと、安心して作業に取り組めるでしょう。CADのような細かい作業を繰り返す用途で使用する場合は、CPUコア数が多くあるマルチコアスレッドが威力を発揮するのでおすすめです。
現在であればCore i7の第10・11世代を選べば間違いありませんが、Core i9のような、多コア多スレッドのマルチスレッドに対応しているものを選ぶと尚良いです。
まっすー
メモリ
メモリは、他のパーツに比べ比較的安価で上位メモリにアップグレードができるので積極的に格上げしたいパーツの一つです。
まっすー
建築CADでの使用なら、少なくとも16GBを最低ラインとして、できれば32GB以上がいいと思います。
フリーズ・強制終了は、メモリ量の少なさがが主な原因です。
そういったPCトラブルが連続してしまうと心理的イライラだけでなく、作業効率が鈍化してしまうので注意が必要です。
ストレージ
ストレージは、SSD一択で問題ありません。
SSDの中でもNVMeのSSDを使用すれば、パソコンの起動時間の大幅短縮だけでなく、アプリの起動も爆速になるので、こちらを選択することをおすすめします。
高速なSSDをパソコン・アプリ起動用に、保存用に普通のSSDあるいは、HDDを選ぶと間違いありません。
まっすー
今はHDDを保存用にするよりも、保存用にもSSDを使用する方が今流です。保存速度が早くなるので、大きなファイルでもすぐ完了します。
ニーズ別!建築パソコンCAD向けおすすめ商品
ここからは、これまでの推奨PCパーツが組まれたパソコンを紹介します。
安くコスパの良い商品だけでなく、「より快適に動作させたい」「余裕のある構成」を組みたい人にも対応できるように、ニーズ別に紹介していきます。
コスパ抜群!価格が安い構成
価格が安いとは言っても、業務使用上問題のないスペックを選ばないといけません。以下に価格順に、コスパ抜群な製品をピックアップしました。
ツクモ QA7J-C211/ZT
CPU | Core i7-11700 |
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メモリ | 16GB |
GPU | Quadro P2200 |
価格 | 228,300円(税込)〜 |
コスパに優れた一台。ポイントもつくので周辺設備もお得に揃います。
レノボ ThinkStation P340
CPU | Core i7-10700K |
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メモリ | 16GB |
GPU | Quadro P2200 |
価格 | 188,800円(税込)〜 |
Xeonからも選べるため、法人向けPCとしても可能。
マウス Z7-QP2
CPU | Core i7-10700 |
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メモリ | 16GB |
GPU | Quadro P2200 |
価格 | 197,780円(税込)〜 |
クリエイターブランド「マウスDAIV」の機材を導入してみませんか。
快適な構成
グラフィックボードをのVRAM(GPUメモリ)を8GB以上であるRTX4000より上のものがいいです。快適な構成を目指すのであればぜひ参考にしてください。
ツクモ QA9J-G200/XT
CPU | Core i9-10900K |
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メモリ | 32GB |
GPU | Quadro RTX4000 |
価格 | 379,800円(税込)〜 |
QuadroRTX 8000まで搭載可能。将来的にも長く使えるPCです。
マウス DAIV X10-QR4
CPU | Core i9-10900K |
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メモリ | 32GB |
GPU | Quadro RTX4000 |
価格 | 351,780円(税込)〜 |
CPUにCore i9の最高クラスを備えるタワーPC。
レノボ ThinkStation P340
CPU | Core i7-10700 |
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メモリ | 16GB |
GPU | Quadro RTX5000 |
価格 | 470,470円(税込)〜 |
Core i9も搭載可能でRTX5000まで対応。
余裕のある構成
とにかく余裕のある構成で作業をしたいという方は、以下を参考に選んでみてはいかがでしょうか。
ツクモ QA9J-J200/XT
CPU | Core i9-10980XE |
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メモリ | 32GB |
GPU | Quadro RTX8000 |
価格 | 1,226,280円(税込)〜 |
ツクモのQA9J-J200/XT5は、最高峰のハイエンドPC。
マウス MousePro-W996DQ
CPU | Core i9-10900X |
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メモリ | 64GB |
GPU | Quadro RTX5000 |
価格 | 935,518円(税込)〜 |
マウスのハイエンドPC。圧倒的な余裕を持ちたい方に。
建築パソコンCAD向けパソコンメーカー
ここからは、これまで紹介したパソコンたちを販売するメーカーを紹介します。合わせて、そのパソコンを安く購入する方法も解説していくので参考にしてくださいね。
- ツクモ
- フロンティア
- マウス
- ストーム
ツクモ
CADパソコンの価格 | 17万円(税込)〜 |
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ポイント | あり |
お届け日 | 注文から3~5営業日 |
送料 | 2,000円(税抜) |
下取りサービス | 1,000円(税抜)割引 |
ツクモは、カスタマイズの種類が豊富なBTOメーカーです。
Quadro P620からQuadro GV100、Quadro RTX8000まで最高スペックから選ぶことも可能です。よって、ビギナーの方から大手企業・一流クリエイターの方まで幅広い方を対象にしています。
ポイントも付くので周辺機器も合わせて購入しやすいです。
ツクモでBTOパソコン「eX.-computer」を安く買う8つの方法
フロンティア
CADパソコンの価格 | 17万円(税込)〜 |
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ポイント | なし |
お届け日 | 注文から約1週間 |
送料 | 2,000円(税抜) |
下取りサービス | 1,000円(税抜)割引 |
フロンティアは、BTOメーカーの中でも最もお得にパソコンを購入できるメーカーです。
CADクリエイター向けパソコンは2種類のみですが、カスタマイズが豊富にできるので安価な商品から、高性能モデルまで幅広いスペックを組むことができます。
販売されている2種類のパソコンは、どちらもWEB限定価格で格安で購入できます。
マウスコンピューター
- CADパソコンが26万円台(税抜)で手に入る
- DAIVはプロクリエイターに使われる一台
- デスクトップ・ノートの種類が豊富
- Officeソフトが同時購入で特別価格で購入できる
CADパソコンの価格 | 26万円(税込)〜 |
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ポイント | なし |
お届け日 | 15時までの注文で3・4営業日で出荷 |
送料 | 3,240円(税込) |
下取りサービス | 1,000円(税抜)割引 |
マウスコンピューターは、ドスパラに次ぎ、安くて高品質なパソコンが手に入るBTOメーカーです。乃木坂46のCMが有名ですよね。
マウスには様々なシリーズのパソコンがありますが、中でもプロも愛用する「DAIV(ダイブ)」シリーズは、動画編集者、アニメ製作者、3DCG製作者、3DCADといったプロクリエイター方の仕事環境に使われています。CADのモデル作成にもかなり向いています。
マウスのパソコンはノートもデスクトップもラインナップの種類が豊富です。マウスのMouse Proというブランドでは「Quadro」を搭載したノートパソコンが販売されています。Mouse Proは、法人向けPCなのですが、個人でも購入可能です。
幅広い種類から、お気に入りの一台を見つけたい方はマウスのパソコンを御覧ください。
マウスコンピューターで安く買う10個の方法【割引セールで安い】 ]
まとめ
今回は、建築CADパソコン向けのスペックの選び方とそのおすすめパソコンについて解説してきました。
建築パソコンは、モデリング後の3Dオブジェクトの再生速度が早いかどうかがキモになってきます。快適動作を決めるのは、やはりグラフィックボードですので、妥協せずに選びたいところですよね。
コスパの良いメーカーを選べば、低予算でも十分なPCが選べるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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