- ノートパソコンでもfusion360は動くかせるの?
- Fusion360を導入したいけど、快適に動くスペックが知りたい。
- 数あるパソコンの中でもおすすめのノートパソコンはどれ?
まっすー
今回は「元プラント設計士で会社でCADパソコンの選定業務も担当した管理人」が、Fusion360の必要なスペックの選び方について解説していくとともに、おすすめのノートパソコンも紹介していきます。
ただでさえ高額なパソコンなので、購入の際、失敗しないポイントをお伝えします。
目次
Fusion360ノートパソコンのスペックの選び方
はじめに結論を申し上げると、Fusion360は「現在販売されている3DCADの中でも要求されているスペックは高くない」です。
なぜなら、Fusion360はクラウド上でデータ管理をする3DCAD。直接パソコンでデータを管理しない分、要求スペックを抑えることで多くの人に使ってもらうことを目的にした3DCADだからです。
まずは、公式で発表されている動作環境を見ていきましょう。
【公式】Fusion360動作環境
2020年現在推奨環境
OS Apple® macOS™ Catalina 10.15、Mojave v10.14、High Sierra v10.13 Microsoft® Windows® 8.1 (64 ビット)
Microsoft Windows Windows 10 (64 ビット)
CPU 64 ビット プロセッサ(32 ビット版および ARM はサポートされていません)、4 コア、1.7 GHz Intel Core i3、AMD Ryzen 3 以上 メモリ 4 GB の RAM (内蔵グラフィックス 6 GB 以上を推奨) グラフィックボード DirectX 11 以上をサポート
VRAM 1 GB 以上の専用 GPU
RAM 6 GB 以上の内蔵グラフィックスディスク空き容量 3 GB のストレージ 画面解像度 1366 x 768 (表示スケール 100% で 1920 x 1080 以上を強く推奨) ポインティングデバイス HID 準拠マウスまたはトラックパッド、オプションで Wacom® タブレットおよび 3Dconnexion SpaceMouse® をサポート インターネット ダウンロード速度 2.5 Mbps 以上、アップロード速度 500 Kbps 以上 依存関係 .NET Framework 4.5、SSL 3.0、TLS 1.2 以降
Fusion360は、上記の通り比較的低スペックのパソコンでも要求を満たすと公式が発表しています。
しかし、モデリングする際、ポリゴン数が多くなることが全然あるため、ある程度の余裕をもった構成が必要です。CAEの熱応力解析や曲げを解析するとなる処理を求めるオペレートをするなら尚更です。
公式も以下のように、推奨動作環境に加え「複雑なモデリングと処理向けに推奨される仕様」として追加で要求スペックを発表しています。
CPU 3 GHz 以上、6 コア以上 メモリ 8 GB 以上の RAM グラフィックボード VRAM 4GB 以上の専用 GPU、DirectX 12 をサポート
これを見ると、CPUは6コア以上、8GB以上のメモリはマスト。それなりのスペック基準があることが分かります。グラフィックボードもGPUメモリで4GB以上となり、製品で例えるとGeforce 1650以上の「それなり」ものが求められるということ。
まっすー
Fusion360で求められるグラフィックボードは、CADやCGソフトで使われる産業用の「Quadro」が求められていないのも特徴のひとつ。これにより、Quadroよりも安価なGeforceを選ぶことが可能です。
パソコンパーツの中でも、特に以下のパーツ選びが重要です。
- グラフィックボード
- CPU
- メモリ
- ストレージ
欲しいパソコンが以下のポイントを抑えられているか一つづつ確認していきましょう。
グラフィックボード
グラフィックボードは、Fusion360用ノートパソコンを選ぶ上で一番重要なパーツです。
なぜなら、fusion360は3DCAD。ポリゴン数が多いと、表示するだけで時間がかかってしまう他、最悪の場合は処理落ちして「強制終了」してしまうことがあるからです。
まっすー
fusion360は、自動保存の機能はありますが、タイミング悪く保存されていないタイミングで処理落ちするケースもあるため、「自動保存」も万全ではないんです。
よって、少しでも性能の良いグラフィックボードを選んで上げましょう。
公式でも公言している通り、GPUメモリが4GB以上のものを選びます。「GPUメモリ4GB以上」というのは、Geforce 1650(4GB)以上の数字が大きいものを選ぶということです。
CPU
CPUは、パソコンの処理性能を決める重要なパーツ。「動きが遅いな」と感じたくないのであれば、余裕のある性能を選ぶべきです。
最低でも「Core i5」以上のものを選びたいですね。
現在だと、Core i7の第10世代が登場しました。より「安心して」作業できる環境を構築したい、という人はこういったCPUを選びましょう。
まっすー
Core i7の第9世代の6コア以上のものが選ばれているので、心配は不要です。
メモリ
メモリは、16GB積んでおけば間違いはありません。
ギリギリの8GBを選んでしまうと、データサイズによっては動作の低下を起こしてしまうことがあります。よって、安易に安く済ませようと8GBを選ぶことはおすすめできないんです。
メモリはグラフィックボードやCPUと比べて、比較的安価でアップグレードができるのもメリット。余裕のある方は32GBも視野に入れて組んでみましょう。
ストレージ
ストレージに関しては、1TBもあれば余裕があります。
一点注意なのが、fusion360で扱うデータというのが3DCADデータであるという点です。データはクラウド上に保存することができますが、時と場合により自分のパソコンなどのローカル環境に落とすこともあるでしょう。
3Dデータは思った以上にデータ量が大きいので、油断しているとすぐにストレージが圧縮されてしまいます。
1TBもあれば、不要なデータを後々削除できるくらい余白があるので、参考に選んでみてください。
ストレージを増やせば増やすほど、ノートパソコン自体の重量が重くなる点は気をつけてくださいね。
Fusion360におすすめノートパソコン
ここからは、これまで説明してきたスペックを元に、おすすめパソコンをニーズ別に紹介していきます。
- 価格が安い構成
- ストレスフリーな余裕のある構成
- 将来を見越した構成
「価格を抑えた構成」から、「ストレスフリーな余裕のある構成」「将来を見越した構成」など求める作業環境に合わせてお選びください。
価格安い構成
価格を抑えるならこちらの構成がおすすめです。ここでは最低限グラボの GeForce GTX1650を搭載して、必要スペックを満たしましょう。
ツクモ N1547K-710/T
ディスプレイ | 15.6型 |
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CPU | Core i7-10750H |
メモリ | 8GB |
GPU | GeForce GTX1650 |
ストレージ | 256GB M.2SSD |
価格 | 131,780円(税抜)〜 |
2kg以下で持ち運びもしやすいです。
マウス G-Tune P5
ディスプレイ | 15.6型 |
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CPU | Core i7-10750H |
メモリ | 16GB |
GPU | GeForce GTX1650 |
ストレージ | 256GB M.2SSD |
価格 | 119,800円(税抜)〜 |
コストを抑えたパフォマンスモデルです。
ストレスフリーな余裕のある構成
大規模な3Dデータをスムーズに表示したい人はこちらの構成がおすすめ。
ポイントとしては、GPUメモリに6GBを搭載した「GeForce RTX 2060」。前世代のGPUとなる、同6GBのGPUメモリ搭載する「GeForce GTX 1660 Ti 」より平均するとも30%以上の性能アップが期待できます。
ツクモ N1573K-700/T
ディスプレイ | 15.6型 |
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CPU | Core i5-10300H |
メモリ | 16GB |
GPU | GeForce RTX2060 |
ストレージ | 512GB M.2SSD |
価格 | 139,800円(税抜)〜 |
HP限定ゲーミングブランドOMEN。
フロンティア FRXN1010/A
ディスプレイ | 15.6型 |
---|---|
CPU | Core i7-10750H |
メモリ | 16GB |
GPU | GeForce RTX2060 |
ストレージ | 1TB M.2SSD |
価格 | 149,800円(税抜)〜 |
最新CPUと大容量SSDを備えたノートPC。PC・ソフト起動時の快適性は段違い。
マウス DAIV 5N
ディスプレイ | 15.6型 |
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CPU | Core i7-10875H |
メモリ | 16GB |
GPU | GeForce RTX 2060 |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
価格 | 179,800円(税抜)〜 |
マウスのクリエイターブランド品。このスペックで重量1.7kgはお得です。
将来を見越した構成
将来ずっと使い続けられる構成をはじめから選んでおきたいという方は、こちらがおすすめ。それにはGPUメモリを8GB搭載した「GeForce RTX 2070」が必要です。
パソコンの素早い起動、サクサク動作を求めて最初からこういった構成を選んでしまう人も多いです。
フロンティア FRZN712/A
ディスプレイ | 15.6型 |
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CPU | Core i7-10750H |
メモリ | 16GB |
GPU | GeForce RTX 2070 SUPER |
ストレージ | 500GB M.2SSD |
価格 | 184,800円(税抜)〜 |
フロンティア FRZN712/Aは、コスパの高い144Hzノートパソコン。駄目なとこなしの最新のPC。
ツクモ N1589J-710/T
ディスプレイ | 15.6型 |
---|---|
CPU | Core i7-10875H |
メモリ | 16GB |
GPU | GeForce RTX 2070 SUPER |
ストレージ | 500GB M.2SSD |
価格 | 219,800円(税抜)〜 |
ポイントがたまるツクモでお得に入手可能。
Fusion360に最適なノートパソコンメーカー
これまで紹介してきたノートパソコンを販売している以下のメーカーを紹介します。
- マウスコンピューター
- フロンティア
- ツクモ
同時に「各メーカーのパソコンを安く買う方法」も合わせて別記事にて解説しているので、ぜひ参考にしてください。
マウスコンピューター
- Fusion360パソコンが12万円台(税抜)で手に入る
- Gtuneはプロゲーマーに使われる一台
- デスクトップ・ノートの種類が豊富
- Officeソフトが同時購入で特別価格で購入できる
Fusion360パソコン価格 | 12万円(税抜)〜 |
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ポイント | なし |
お届け日 | 15時までの注文で3・4営業日で出荷 |
送料 | 3,240円(税込) |
下取りサービス | 1,000円(税抜)割引 |
マウスコンピューターは、安くて高品質なパソコンが手に入るBTOメーカーです。乃木坂46のCMが有名ですよね。
マウスには様々なシリーズのパソコンがありますが、中でもプロも愛用するGtuneシリーズは、プロゲーマーにも愛される一台です。
コスパの良い商品から現最高スペックまで、ニーズに合わせてお好みにカスタマイズすることができます。幅広い種類から、お気に入りの一台を見つけたい方はマウスのパソコンを御覧ください。

フロンティア
Fusion360パソコン価格 | 11万円(税抜)〜 |
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ポイント | なし |
お届け日 | 注文から約1週間 |
送料 | 2,000円(税抜) |
下取りサービス | 1,000円(税抜)割引 |
フロンティアは、ゲーミングPC(Geforce搭載PC)のラインナップが豊富なBTOメーカーです。
セールや割引も頻繁に行われているので、欲しい商品がお得に手に入れられる可能性が高いです。在庫限りのアウトレットや歳末セールも常に開催されているので、気になる方はぜひチェックしてみて下さい。

ツクモ
- Fusion360パソコンが14万円台(税抜)で手に入る
- スペックのラインナップが豊富
- ポイントが付いてなお安い
Fsuion360パソコン価格 | 14万円(税抜)〜 |
---|---|
ポイント | あり |
お届け日 | 注文から3~5営業日 |
送料 | 2,000円(税抜) |
下取りサービス | 1,000円(税抜)割引 |
ツクモは、カスタマイズの種類が豊富なBTOメーカーです。
コンパクトな省スリムスペースPCから、大きなタワーPCまでケース・スペック別に幅広いカスタマイズをすることができます。よって、ビギナーの方から大手企業・一流クリエイターの方まで幅広い方を対象にしています。
ポイントも付くので周辺機器も合わせて購入しやすいです。

まとめ
今回は、Fusion360を使う際に抑えておきたいノートパソコンのスペックを中心に解説してきました。
本文中でも触れましたが、ノートパソコンはデスクトップと違い、一度購入したら後からパーツ交換が難しい製品です。厳密に言うと、ストレージやメモリ交換はできるものもありますが、グラフィックボードは不可能となっています。
よって、慎重に選ぶ必要があるという訳です。ぜひ今回の記事を参考に、ベストな一台を見つけてみてくださいね。
CADパソコンのおすすめスペックを元設計士が解説【2021年最新版】
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