フリーランスのCADオペレーターは、働く場所も時間も選べる仕事のスタイル。その
仕事内容・収入・なり方など気になる方も多いのではないでしょうか、
今回は、そんなフリーランスCADオペレーターに焦点を当てて網羅的に解説。
在宅で働きたいと考える人や、フリーランスを目指している人はぜひ、参考にしてください。
目次
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フリーランスCADオペレーターの仕事内容
CADオペレーターの仕事内容は、CADソフトを使った製図・トレースなどがメイン。こちらはお勤めの方と変わらないでしょう。
フリーランスになると、それに加え税務処理の仕事が増えます。それぞれの内容について解説していきます。
- 製図・トレース
- 税務処理
製図・トレース
CADオペレーターの仕事の大半を占めるのが、「製図・トレース」作業です。
CADの操作を専門的に行い、設計者やお客さんが考えた設計依頼をもとに、CADにオペレートする仕事です。2Dの図面だけでなく、3Dモデルを用いた案件もあり多様な仕事があります。
また、一から図面を製図するだけでなく、前工事の図面修正や変更をもとにデータを修正する業務もあります。
CADソフトは、建設・機械・自動車・家具・装飾品・電気電子業界などによって、扱うCADも異なり、実務経験があるCADだと仕事や収入に優遇されるケースがあります。
なので、フリーランス始めたての人は、なるべく経験のある業界のCADを扱える仕事を選ぶと仕事をつかみやすく、続けやすいです。
税務処理
フリーランスになって、増える仕事の一つとして税務処理があります。
お勤めだと税務関係は会社の経理に任せてしまうので、馴染みがなく「実際に何をやるの?」となってしまう人も多いです。
簡単に言うと、毎月の帳簿と年度末の確定申告が主な税務処理です。
経費となる領収書を取っておいて、細かく記載した帳簿を作成します。
確定申告では、青色か白色の確定申告を行い、どこからどれだけの収入を得たのか、どういった経費がかかったのかを細かく申告します。
多くの人がこの確定申告をまとめて行うばかり、とても苦労します。中には、こういった税務関係の書類を税理士に丸投げする人がいますが、自分で行った方が手間はかかりますが、節約になるのでおすすめです。
フリーランスCADオペレーター主婦の1日のモデルスケジュール
ここでは、フリーランスCADオペレーターの実際の1日を紹介します。
簡単に人物紹介すると、建設会社で設計課に2年半所属、その後フリーランスとして前に働いていた会社から業務委託として仕事を貰っている竹内さん(仮名:32歳男性)。
現在フリーランス歴5年で大分仕事に慣れてきた、独身の男性です。
要所要所で休憩が取れるのが、フリーランスならではですね。
好きでやっている仕事なので、仕事時間が多くても何も問題はありません。
フリーランスCADオペレーターの収入・年収
フリーランスで働くCADオペレーターに平均年収は300万~400万前後です。
月額にすると、25万円~33万円程度ですが、月の家賃や光熱費が経費としていくらか認められるので、お勤めの人よりも引かれる税金額が少ないところがメリット。
しかし、フリーランスの特徴として各月で収入にばらつきがでてしまうことがあります。
会社員のように、月々決まった額が給料日という決められた日に振り込まれるという安定性はフリーランスにはありません。
仕事をこなす量が増えれば、収入アップが期待できますが、必ずしもそういう訳にはいかないので覚えておきましょう。
フリーランスCADオペレーターが仕事を貰う方法
それでは、フリーランスCADオペレーターになるには以下の方法があります。紹介やツテで仕事を貰うほうが、鉄板なのですがその他にもあるので、その方法を解説します。
ツテで仕事を貰う
ツテで仕事を貰う。この方法が一番仕事に綱が安く現実的です。
その際、始めの声がけとしては以前の勤務先がいいでしょう。以前の職場は人間関係も形成されていて、仕事の流れも把握していると思われているので結びつきやすいんです。
会社側にとっても会社員という立場より、業務委託として仕事を頼むほうが、節税・社会保険の負担もなくコストを抑えられてメリットがあります。
営業をかけて仕事を貰う
新規の顧客を探して営業をかけて仕事を貰う方法もあります。先程のツテに比べ、こちらは難易度が高めです。
顧客の開拓には、セミナー・勉強会の参加や同業者コミュニティの参加、CADオペレーターの派遣社員を募集をしている企業へのアプローチと様々な方法があります。
この中でも実践しやすいのが、CADオペレーターの派遣社員を募集をしている企業へのアプローチです。
なぜなら、「人材難でCADオペレーターを募集していますよ!」と求人サイトにて告知してくれているからです。よって狙い目です。
クラウドソーシングサイトで仕事を探す
クラウドワークスやランサーズといったクラウドソーシングサイトにて、仕事を探すのも一つの手です。
クラウドソーシングとは、企業が不特定多数の作業者に業務を委託する形式のとこで、webサイトで完結するようにできています。
建築設計・CAD・webサイト作成などのIT案件は、経験者優遇の案件も多く、在宅CADオペレーターの仕事も多数あります。
中には、単価や納期が短くコストパフォーマンス的に割に合わないものもあるので注意が必要です。
フリーランスCADオペレーターのメリット
ここで一度、フリーランスCADオペレーターになることのメリットを考えてみましょう。
数ある中でも、現在フリーランスで働く僕が、特にメリットと感じる点を紹介していきます。
時間の使い方が自由
まず初めに、フリーランスは時間や休日をより有効に使うことができます。
企業で働くとなると、週5日8時間が当たり前となりますが、フリーランスは始業・就業時間だけでなく休憩時間も自由。その日の気分や体調に合わせて時間を使うことができます。
特に子供をお持ちのお母さんや介護が必要な親を持っている人にも最適です。子供が寝ている間や、親をデイサービスに送り出し、その後に仕事といったこともできちゃいます。
働く時間が自由というのは、働き方を180度変えるほどの力があるんです。
PCとネットがあればどこでも作業できる
フリーランス、特にIT系の仕事の場合は、PCやネットがあればどこでも仕事が可能です。
通信環境・品質に差はありますが、海外でも可能です。カフェやコワーキングスペースでも行っている人も多いです。
成果物を納めさえすれば、問題ないのでどこでも出来てしまうのです。自然が多い田舎といった都会離れて仕事をしてみてもいいですね。
年収が上げることも可能
会社員はどれだけの功績や成績を残しても、会社からの給与は変わりません。あったとしても、たまに表彰されて数万円の報奨金を貰える程度です。
しかし、フリーランスはクライアントとの直接やりとりをするので、報酬を中間で取られたりはしません。つまり仕事をしたらその分だけ給料が上がるんです。
単純に自分のこなしたタスクと単価の掛け算で報酬が決まるので、頑張り次第では収入アップしやすいんです。
人脈が広がる
フリーランスは、フリーランス同士の交流会やイベントがたくさん行われているため、知り合いが増える機会が増えます。
例えば、コワーキングスペースが開く交流会やフリーランス協会のイベント。そこで名刺交換した後、仕事へと発展し、そこからまた交流が広がっていくこともあります。
フリーランスとして仕事をこなしていくと、依頼主から「他にもやってくれる人はいませんか?」という質問が多くなります。
ここまで来たら仕事もしやすくなり、タスクが途切れるといったことはないでしょう。仲間を紹介して信頼を得てもいいですし、そうしていくことで横との繋がりも密になっていきます。
フリーランスCADオペレーターのデメリット
一方でフリーランスになることもデメリットもここで挙げていきます。
それなりの実力が必要
大前提として、フリーランスになるということは、それなりのスキルと実力が必要です。
ただ図面をトーレスするだけでなく、設計スキルや間違いや計算・寸法ミスに気づくことが大切です。会社員とスキルが変わらなかったり、余計に力不足と認識されてしまうと、仕事を頼まれなくなってしまうでしょう。
特にコミュニケーション能力は必要です。連絡してもすぐに対応できなかったり、直接コミュニケーションが取れないゆえに、連絡取りづらいと企業にとってもやりづらいですよね。
フリーランスでも、「この人にお願いしいたい」このように思われないと、安定した仕事を確保することはできません。
時間管理能力が必要
フリーランスは自由度が高すぎるがゆえ、自己管理能力が求められます。
働く時間を自由に設定できるからこそ、納期を意識したスケジューリングが重要なのです。
自宅で作業する場合は、誘惑が溢れているので特に注意が必要です。テレビやインターネット、漫画やベットなど簡単にリラックスできる環境が整っているからです。
仕事を後回しにし続けて、取り返しの付かないことにならないようにしてくださいね。
健康管理にも十分注意して、しっかりと仕事ができる環境を整えましょう。
事務作業も自分で行わなければならない
会社員ならば、出張費や機器購入の経費が発生すれば、所定の経費精算用紙に領収書をつけて会社に請求しますし、年末調整も必要書類を提出で簡単ですよね。
しかし、フリーランスは、すべて自分で処理しなくてはいけません。日々の作業とは別に事務作業は勿論、確定申告などもすべて自分で行う必要があります。
将来への不安が出る
毎月必ず給与が出る会社員とは異なり、一人で仕事するフリーランスは将来への不安も大きくなります。
社会の景気が悪く仕事が減少したら、今度は仕事の争奪戦がライバルと始まります。フリーランスの数が増えれば尚更で、競争も激しくなるんです。
何か他のフリーランスよりも技術を身に着けようとしたり、付加価値を提供しようとして他の事にも時間を割いたりと忙しくなります。
まとめ
今回は、フリーランスCADオペレーターについて解説してきました。
フリーランスは、自由な面が増える分、責任も重くのしかかって来ることを覚えておきましょう。
しかし、仕事を頑張ったら頑張った分還元されたり、単価交渉も上手くなればできるのでやりがいはたくさんあります。